2014年

[No.005] 更新
日時:2014年12月24日
内容:広東省の重症肺炎症例から鳥インフルエンザH5N6人感染症例
情報源:広東省衛生・計画出産員会
http://www.gdwst.gov.cn/a/yiqingxx/2014122412698.html
広東省衛生・計画出産委員会の発表によれば、冬・春季のインフルエンザ等呼吸器感染症多発時期に入り、同委員会はインフルエンザおよび重症肺炎などの監視観測を強化している。通常監視の中で重症肺炎症例1例からH5N6鳥インフルエンザウイルス核酸陽性が検出された。12月22日中国CDCが再検査を行った結果、A型H5N6鳥インフルエンザウイスル核酸陽性を認めた。12月23日国家衛生・計画出産委員会が専門家を組織し診察、検討を行い、症例の臨床状態、実験室検査結果と疫学的観点から総合的に判断し、鳥インフルエンザウイルスH5N6人感染症例と診断した。専門家によると本症例は偶発性症例と考えられる。すべての濃厚接触者に異常はみられず、人から人への伝番はない。
患者は58歳男性、広州市番禺区在住、昨年結腸癌手術を受けている。目下危篤状態で、広州市の定点病院で入院治療中である。
2014年9月黒竜江省ハルビン市で家禽のH5N6感染が広がった。2014年4月に四川南充市で重症肺炎死亡症例の呼吸器サンプルからH5N6ウイルスが検出された以外は、世界的に同様症例の報道は無い。専門家によれば、本ウイルスの人感染は偶発性症例と考えられ、目下このウイルスが人から人へ伝播する根拠は見つかっていない。
[No.004]
日時:2014年5月6日
内容:四川省の重症肺炎症例から鳥インフルエンザウイルスH5N6検出 患者は死亡
情報源:新華ネット(四川新聞網より)
http://news.xinhuanet.com/local/2014-05/06/c_126467374.htm
四川新聞網の記者が四川省衛生・計画出産委員会から得た情報によれば、先日南充市が重症肺炎症例1件の咽頭拭い液検体を調査したところ、鳥インフルエンザウイルスH5N6核酸陽性を確認、中国CDCの再検査で鳥インフルエンザウイルスH5N6と確定した。
四川省衛生・計画出産委員会によれば、患者は49歳男性、死んだ家禽との接触歴あり、南充市南部県在住。臨床診断は急性重症肺炎であり、省と市の専門家チームが救命にあたったが死亡。すべての濃厚接触者は医学観察を経ているが、今のところ異常はみられない。専門家の分析では、本症例は単発発生症例と考えられ、ウイルスが人に感染し伝播する危険性は低い。
[No.003]
日時:2014年2月13日
内容:江西省で鳥インフルエンザウイルスH10N8人感染確定症例1件増加
情報源:江西省衛生・計画出産委員会
http://www.jxwst.gov.cn/gzdt/201402/t20140213_308109.htm
江西省南昌市はモニタリング調査で重症肺炎1件を確認した。2014年2月13日江西省衛生・計画出産委員会は中国CDCによる実験室検査結果の報告を受けた。本症例サンプルの検査結果は鳥インフルエンザウイルスH10N8核酸陽性。省衛生・計画出産委員会は専門家による立会い診察を行い、臨床状態、実験室検査結果および疫学調査の結果に基づき、当該症例を鳥インフルエンザウイルスH10N8人感染確定症例と診断した。
患者は75歳男性、南昌市在住。発熱、脱力感などの症状があり、2月4日入院治療を受けた。2月5日肺感染が悪化し、2月8日死亡した。
[No.002]
日時:2014年1月25日
内容:江西省で鳥インフルエンザウイルスH10N8人感染確定症例
情報源:江西省衛生・計画出産委員会
http://www.jxwst.gov.cn/wsyw/201401/t20140125_307359.htm
江西省南昌市はモニタリング調査で重症肺炎1件を確認した。2014年1月25日国家衛生・計画出産委員会が組織した専門家の立会い診察により、当該症例は鳥インフルエンザウイルスH10N8人感染確定症例と診断された。
患者は55歳女性、南昌市高新開発区在住。1月8日喉の痛み、めまい、脱力感などの症状があり、1月15日入院治療を受けた。目下危篤状態。疫学調査によれば患者は家禽市場の曝露歴があった。すべての濃厚接触者は医学観察を受けており、今のところ異常はみられない。

2013年

[No.001]
日時:2013年12月17日
内容:江西省南昌市で重症肺炎患者のサンプルから鳥インフルエンザウイルスH10N8検出
情報源:江西省衛生庁
http://www.jxwst.gov.cn/cszw/wsyj/gzdt/201312/t20131217_305124.htm
近年、江西省衛生部門ではインフルエンザ様疾患と原因不明肺炎症例のモニタリングを強化しており、H1、H3、H5、H7など多様なインフルエンザウイルスを検出し、呼吸器感染症の予防に力を入れている。この度、南昌市はモニタリングの症例サンプル1例からA型インフルエンザウイルスを検出したが、中国CDCの検査によって鳥インフルエンザウイルスH10N8と確定した。
患者は73歳女性、重症肺炎と診断。高血圧、心臓病、重篤な筋力衰退など基礎疾患を持つほか免疫レベルが低下しており、生きた家禽市場の曝露歴があった。患者は2013年11月30日南昌市の病院で治療を受けたが、12月6日呼吸不全とショックにより死亡。すべての濃厚接触者に異常はみられない。専門家の分析によれば当該症例のウイルスが人に感染し伝播するリスクは低いという。
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