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全国法定伝染病統計(各月別情報・2020年)

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2020年 3月

日時:2020年4月26日

内容:2020年3月全国法定伝染病流行状況

情報源:中国国家衛生健康委員会HP

http://www.nhc.gov.cn/jkj/s3578/202004/78d3c1e01c0644ee978415a13a0e002a.shtml

2020年3月(2020年3月1日零時から3月31日24時まで)、全国(香港、マカオ特別行政区、台湾地区を除く。以下同じ)で報告された法定伝染病は324,803症例、死亡2,024人。

そのうち甲類伝染病は発症例、死亡例ともになし。乙類伝染病のうちSARS、ポリオ、高病原性鳥インフルエンザ人感染、ジフテリア、鳥インフルエンザH7N9人感染の発症例、死亡例の報告はないが、その他22種類の伝染病で合計243,165症例、死亡2,019人が報告されている。報告症の多い上位5位はウイルス性肝炎、肺結核、梅毒、エイズ、淋病で、乙類伝染病の96%を占める。3月1日から零時から3月31日24時までの間に、国家衛生健康委員会は31の省(自治区、直轄市)および新疆生産建設兵団から、新型コロナウイルス肺炎1,730症例、死亡442人の報告を受けた。

同時期、丙類伝染病ではフィラリア症の発症例、死亡例報告はないが、その他10種類の伝染病で81,638症例、死亡5人が報告されている。症例の多い上位3位は「その他感染性下痢」、流行性感冒、流行性耳下腺炎で、丙類伝染病の93%を占める。

2020年 2月

日時:2020年3月31日

内容:2020年2月全国法定伝染病流行状況

情報源:中国国家衛生健康委員会HP

http://www.nhc.gov.cn/jkj/s3578/202003/5925e2c60c254d88bc534e7d7b680a19.shtml

2020年2月(2020年2月1日零時から2月29日24時まで)、全国(台湾、香港、マカオを除く)で報告された法定伝染病は326,628症例、死亡3,781人。そのうち甲類伝染病は発症例、死亡例ともになし。乙類伝染病のうちSARS、ポリオ、高病原性鳥インフルエンザ人感染、日本脳炎、ジフテリア、鳥インフルエンザH7N9人感染の発症、死亡例の報告はないが、その他21種類の伝染病で合計208,539症例、死亡3,755人が報告されている。報告症の多い上位5位は新型コロナウイルス肺炎、ウイルス性肝炎、肺結核、梅毒、淋病で、乙類伝染病の97%を占める。

2月1日零時から2月29日24時までの間、国家衛生健康委員会は、31の省(自治区、直轄市を含む)および新疆生産建設兵団より新型コロナウイルス肺炎の確定診断68,033症例、死亡例2,611人の報告を受けた。

同時期、丙類伝染病ではフィラリア症の発症例、死亡例報告はないが、その他10種類の伝染病で118,089症例、死亡26人が報告されている。症例の多い上位3位は流行性感冒、「その他感染性下痢」、流行性耳下腺炎で、丙類伝染病の95%を占める。

2020年 1月

日時:2020年2月29日

内容:2020年1月全国法定伝染病流行状況

情報源:中国国家衛生健康委員会HP

http://www.nhc.gov.cn/jkj/s3578/202002/f1dd61c00acf4e5caf2f755cc48b9063.shtml

2020年1月(2020年1月1日零時から1月31日24時まで)、全国(台湾、香港、マカオを除く)で報告された法定伝染病は1,414,630症例、死亡1,629人。そのうち甲類伝染病は発症例なし、死亡1人。乙類伝染病のうちSARS、ポリオ、高病原性鳥インフルエンザ人感染、ジフテリア、鳥インフルエンザH7N9人感染の発症、死亡例の報告はないが、その他22種類の伝染病で合計257,376症例、死亡1,514人が報告されている。報告症の多い上位5位はウイルス性肝炎、肺結核、梅毒、新型コロナウイルス肺炎、淋病で、乙類伝染病の93%を占める。

2020年1月20日国家衛生健康委員会は、新型コロナウイルス肺炎を乙類伝染病に加え、甲類伝染病として管理することとしたと発表した。1月31日24時時点で、全国で累計報告数11,791症例、死亡259人であった。

同時期、丙類伝染病ではフィラリア症の発症例、死亡例報告はないが、その他10種類の伝染病で1,157,254症例、死亡114人が報告されている。症例の多い上位3位は流行性感冒、「その他感染性下痢」、手足口病で、丙類伝染病の98%を占める。

これまでと比べて、丙類伝染病のうち流行性感冒の報告症例数の増加が顕著である。冬季はインフルエンザなど呼吸器感染症の多発時期であり、2019年12月以降、全国各省がインフルエンザの冬季流行期に入り、インフルエンザの活動レベルが上昇を続けており、流行のピークに達しつつあった。そのため丙類伝染病の発症、報告はインフルエンザを中心としている。目下、全国の流行性感冒の活動レベルは下がりつつある。

全国法定伝染病統計(各月別情報)