中国感染症情報
個別感染症情報(2013年)
新華網・湖南4月3日電
湖南省岳陽市疾病管理部門からの情報によれば、インフルエンザウイルスH1N1の感染者が、一週間余りの治療にもかかわらず岳陽で死亡した。
今年50歳となる死亡者は福建省戸籍、岳陽で商いに従事。発症前に湖北省武漢へ出張していた。治療に携わった岳陽市第二人民病院の責任者によれば、3月26日午前患者は家族に付き添われて受診した際、高熱、咳などの症状があり、病院側はインフルエンザに対する治療を行った。同日昼ごろ、患者は呼吸困難に陥り、同院集中治療室へ搬送された。
3月27日午後岳陽市疾病管理部門が分析した結果、インフルエンザウイルスH1N1であると確認した。疾病管理部門は治療を行うとともに病室を消毒し、付き添いの家族に対しても隔離観察を行った。岳陽市疾病管理部門の責任者によれば、4月1に日患者は死亡した。数日の観察を経た現在、治療に従事した医療関係者にはインフルエンザ様症状は出ていない。家族はいまだ隔離観察中である。
*本報道におけるインフルエンザウイルス H1N1は、2012末に確認されたウイルスの変種であるとされている。
貴州省衛生庁2月10日の報告によれば、貴陽市で高病原性鳥インフルエンザのヒト感染2症例が確定診断された。目下のところ、二つの症例に疫学的関連性は認められない。
第一症例は21歳女性、貴陽市在住。今年2月2日に発症、病状悪化後、貴州省人民病院ICUに転院。2月10日午前、中国CDCが呼吸器道サンプルを検査した結果、H5N1陽性を確認、ウイルス分離作業が進められている。第二症例は31歳男性、貴陽市在住。2月3日に発症、自分で薬を購入し服薬したが好転せず8日早朝、貴陽市第二人民病院を受診。その後、ICUに移された。10日午後、貴州省CDCが呼吸器道サンプルを検査しH5N1陽性を確認した。目下2症例とも重篤な状態で、治療が続けられている。疫学的調査では、二つの症例とも発症前に家禽との明らかな接触は確認されていない。(後略)