中国感染症情報
全国法定伝染病統計(各月別情報・2009年)
2009年12月
2009年12月(2009年12月1日零時から12月31日24時)に全国(台湾、香港、マカオを含まず。以下同様)で報告された法定伝染病は484,292症例、死亡1,530人。
甲類伝染病のうちペストの症例、死亡例ともに報告なし。乙類伝染病はSARS、ポリオ、鳥インフルエンザ人感染、ジフテリアの症例、死亡例報告無し。その他22種の伝染病発症331,455例、死亡1,505人が報告されている。発症数上位5種は、ウイルス性肝炎、肺結核、インフルエンザA( H1N1)、梅毒、赤痢で、乙類伝染病報告数の93.81%を占める。
丙類伝染病の発症は152,837例、死亡25人。発症数上位3種はその他感染性下痢、手足口病、インフルエンザ(季節性:訳注)で、丙類伝染病報告数の86.11%を占める。
*参考:症例の内訳は上記URLを参照。
2009年 9月
2009年9月(2009年9月1日零時から9月30日24時)に全国(台湾、香港、マカオを含まず。以下同様)で報告された法定伝染病は567,310症例、死亡955人。
甲類伝染病のうちペストの症例、死亡例ともに報告なし。コレラ6症例が報告されているが、死亡例は無し。
乙類伝染病はSARS、ポリオ、鳥インフルエンザ人感染、ジフテリアの症例、死亡例報告無し。その他22種の伝染病発症357,135例、死亡923人が報告されている。発症数上位5種は、ウイルス性肝炎、肺結核、赤痢、梅毒、インフルエンザA( H1N1)で、乙類伝染病報告数の93.48%を占める。
丙類伝染病の発症は210,169例、死亡32人。発症数上位3種は手足口病、その他感染性下痢、インフルエンザ(季節性:訳注)で、丙類伝染病報告数の92.02%を占める。
*参考:症例の内訳は上記URLを参照。
2009年 8月
2009年8月(2009年8月1日零時から8月31日24時)に全国(台湾、香港、マカオを含まず。以下同様)で報告された法定伝染病は588,544症例、死亡1,058人。
甲類伝染病のうちペスト12症例、死亡3人例が報告された(7月30日青海省海南州でペスト様の伝染病流行がみられ、8月1日実験室検査にて肺ペストと確定診断された。中国衛生部は8月2日に発表)。コレラ34症例が報告されているが、死亡例は無し。
乙類伝染病はSARS、ポリオ、鳥インフルエンザ人感染、ジフテリアの症例、死亡例報告無し。その他22種の伝染病発症371,154例、死亡1,015人が報告されている。発症数上位5種は、ウイルス性肝炎、肺結核、赤痢、梅毒、淋病で、乙類伝染病報告数の95.11%を占める。
丙類伝染病の発症は217,344例、死亡40人。発症数上位3種は手足口病、その他感染性下痢、流行性耳下腺炎で、丙類伝染病報告数の91.49%を占める。
最近、インフルエンザA型 H1N1の症例が急増している。特に新学期を迎え北京、河北、河南、山東、浙江、湖南、湖北、広東、四川、甘粛などの大学、高校、小中学校では局所的流行が数多く発生している。各地で学校内インフルエンザの感染防止を強化し、早期発見、処置につとめること。
*参考:症例の内訳は上記URLを参照。
2009年 7月
2009年7月(2009年7月1日零時から7月31日24時)、全国(台湾、香港、マカオを含まず。以下同様)で報告された法定伝染病は673,472症例、死亡1,253人。
甲類伝染病のうちペストの症例、死亡例の報告無し(7月30日青海省海南州でペスト様の伝染病流行がみられ、8月1日実験室検査にて肺ペストと確定診断された。中国衛生部は8月2日に発表)。四川、浙江、北京、福建、江蘇省などで計15症例のコレラが報告され、死亡例は無し。
乙類伝染病はSARS、ポリオ、鳥インフルエンザ人感染の症例、死亡例報告無し。その他22種の伝染病発症379,224例、死亡1,196人が報告されている。発症数上位5種は、ウイルス性肝炎、肺結核、赤痢、梅毒、淋病で、乙類伝染病報告数の94.42%を占める。
丙類伝染病の発症は294,233例、死亡57人。発症数上位3種は手足口病、その他感染性下痢、流行性耳下腺炎で、丙類伝染病報告数の95.00%を占める。
*参考:症例の内訳は上記URLを参照。
2009年 6月
- 2009年6月(2009年6月1日零時から6月30日24時)、全国(台湾、香港、マカオを含まず。以下同様)で報告された法定伝染病は696,966人、死亡1,189人。甲類伝染病のうちペスのト症例、死亡例報告無し、コレラは1症例報告、死亡例無し。
- 乙類伝染病はSARS、ポリオ、鳥インフルエンザ人感染、インフルエンザA型H1N1、デング熱、ジフテリアの症例、死亡例報告無し。その他22種の伝染病発症380,872例、死亡1,139人が報告されている。発症数上位5種は、肺結核、ウイルス性肝炎、赤痢、梅毒、淋病で、乙類伝染病報告数の93.64%を占める。
- 丙類伝染病の発症は316,093例、死亡50人。発症数上位3種は手足口病、その他感染性下痢、流行性耳下腺炎で、丙類伝染病報告数の92.91%を占める。
参考:症例の内訳は上記URLを参照。
2009年 5月
- 2009年5月(2009年5月1日0時から5月31日24時)、全国(台湾、香港、マカオを除く)で法定伝染病647,729症例、死亡1,015人が報告された。そのうち、甲類伝染病の発症、死亡例は報告されていない。
- 乙類伝染病は、SARS、ポリオ、高病原性インフルエンザ人感染、ジフテリアの報告は無いが、その他22種の伝染病あわせて352,852症例、死亡954人が報告されている。発症数上位5種は、肺結核、B型肝炎、赤痢、梅毒、麻疹で、乙類伝染病報告数の86.67%を占める。
- 丙類伝染病の発症は294,877例、死亡61人。発症数上位3種は手足口病、その他感染性下痢、流行性耳下腺炎で、丙類伝染病報告数の90.49%を占める。
- 詳細については、上記URLに統計表掲載あり(中国語)